17th SESSION

テイク・ザ・マネー・アンド・ラン

1999/9/3〜19 下北沢本多劇場
9/24〜25 札幌道新ホール
10/1〜2 福岡女性センター「ムーブ」ホール
10/8〜11 近鉄小劇場
10/14 広島南区文化センタホール

作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ

出演:みのすけ、松永玲子、犬山犬子、三宅弘城、峯村リエ、大倉孝二、小林高鹿、今江冬子、長田奈麻、村岡希美、澤田由紀子、新谷真弓、廣川三憲、西牟田恵、山崎一

<主要な役>一之江キリナ=犬山犬子、金王周三郎=大倉孝二、茨目リカ=西牟田恵、時夫=山崎一、耳夫=みのすけ

<メモ>・基本的には、シチュエーションコメディーと呼んでいいと思う。シリアスコメディー。
・戯曲入手可能(論創社、「すべての犬は天国へ行く」に併録)。
・大地震の後、「公正」と呼ばれる抽選を行ったと戯曲にはあるが、公演では大地震の後としか提示されず。
・セットは船の甲板が舞台全体を占める。途中、自販機から象の鼻が飛び出すのは、ナイロン史上最強のインパクト。
・声の出演に秋山菜津子、山本元気、村上真由子、喜安浩平、吉増裕士、近田和生、大山鎬則。
・森島役で声だけ出演した大山鎬則の歌は、ケラ作詞・作曲で「砕け散った鏡」として戯曲にミニCDが付属。相当ばかばかしい歌。
・この時期からナイロンは集団的に混乱。詳しくはマメチシキを参照。作品のムードも、ちらしの文句とは異なりかなり暗鬱。
・ケラはこのビデオの発売は絶対にあり得ないと宣言。代わりにミニCDに、名シーンがいろいろ入っている。
・だが、一部分は「フローズン・ビーチ」DVDの特典映像で見ることができる。4人とも収録されているので、合わせて見るとぼんやり全体像が見えないこともない。
・一之江キリナの役柄はその後「ドント・トラスト・オーバー・30」の五十嵐アゲハ役、「1980」の一之江キリナ役へとつながってゆく。
・最後を飾る曲「黒こげのホリデイ」は、犬山犬子のソロアルバム「TOKYO PORCUPINE COLLECTION vol.3」より。

<ちらしより>お金と一切関わらずに生きていける人はおそらくいないし、万が一いたとしてもきっとこのチラシは読んでいないでしょう。誰もが必要な<お金>。誰もが欲しいはずの<お金>。だのに<愛>と並べられたとたん、突如として、あたかも汚らわしいもののように語られてしまうのは何故でしょう。<お金>と<愛>を天秤にかけた時、前者を選んだ人間がもれなく<人でなし>扱いされるこの理不尽さを、どうしてくれますか?はいはい、四千と何百円だかを払ってくれた人にだけ教えてあげます。お金の真の素晴らしさ加減、人間の不毛さ加減、そして愛の残酷さ加減。あとなんか、日本の経済のなんかいろんなアレの、複雑さ加減。ナイロン初の全国ツアー(といっても北は札幌だけだけど)は、お金なしでは観られない、心暖まってばかりもいられない、スリルとサスペンスに満ちる予定の、KERAさん流電卓コメディの決定版。

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