今江冬子
FUYUKO IMAE

<所属>オフィススリーアイズ

<参加経歴>91年劇団健康第12回公演「カラフルメリィでオハヨ」再演に参加→ナイロン100℃旗揚げメンバー

<メモ>・1963年10月12日生まれ。A型。
・健康への参加は知人の紹介。峯村リエや三宅弘城などと並んでナイロンの中核を担う俳優。
・現在休団中。02年の「フローズン・ビーチ」が今のところ最後の参加公演(映像部分では「東京のSF」にも出演)。
・オンシアター自由劇場出身。自由劇場で既に15作品に出演していたため、ケラ作品参加の当初から重要な役を任せられていた。
・自由劇場ということは、歌がうまかったり楽器ができたりするはずだが、過去ナイロン作品でそういったシーンはほとんど出てきたことがない。「4 A.M.」などで部分的に歌っているシーンがあるが、裏声が透き通っていて、やはり非常に美声。
・ナイロンでは数少ない、ケラよりと同年齢の俳優(ただし学年ではケラが1つ上)。ケラは演出時もいまだに「今江さん」と呼ぶようだ。
・児童文学の大家である今江祥智を父に持つ。感想文書いた人も一人や二人ではないでしょう。
・本公演の欠番はほとんどなく、三宅弘城と同様、意味づけが特異な公演を除いては、休団までの欠番は「カメラ≠万年筆」「ライフ・アフター・パンクロック」「絶望居士のためのコント」のみ。ただ、これらの公演は彼女が出演すると年齢的に明らかに浮くことが分かっているので外したのであろう。
・休団理由は出産のため。04年2月に第一子を無事出産した。今のところナイロンでは唯一の子持ちになる。
・ナンセンス系では主にストーリーの骨格を担う役、シリアス系では主にストーリーを引っかき回す役がまわってくる。ただこれはあくまでも傾向であって、それに該当しない例外も数多い。ということは、単純な言葉で言い表すなら「オールラウンドプレイヤー」ということになる。
・一番迫力が見えるのが笑った瞬間。芝居の流れが彼女の笑いによって変わることが多く、狂気を含んだ笑いはケラ作品のテイストそのものを変えた感がある。この笑いはナンセンスもの・シチュエーションもの・シリアスもの問わずに頻出し、台本中にもこの笑いを指定したものが多く存在する。
・ケラ作品における名コメディエンヌの典型のような女優で、立ち振る舞いそのものがケラ作品に似合っている。ギャグを含んだ台詞を普通の芝居と同じ温度で演じるパートが多い。
・普段は温厚を絵に描いたような人だが、酔うとくだを巻くことでも知られており、酒が入ると性格が豹変するらしい。対象は目の前にある物何でもだが、ケラへの言葉の多くは「あんたの芝居は長い」「すぐ休憩入れたがる」など。もはや観客も暗黙の了解であることを言うところがすごい。
・主役を張った公演は「ネクスト・ミステリー」のみ。脇役としての認識が強く、この作品はケラ自身も「珍しいタイプのコメディー」と話している。だが印象に残る役であったことは言うまでもない。
・一般的には、犬山犬子との掛け合いによるヤン先生役(「ウチハソバヤジャナイ」「テクノ・ベイビー」)が当たり役と言われているが、この「訳の分からない中国人役」は健康在籍時からまわって来ており、「ザ・ガンビーズ・ショウ」でもパキスタン人のガオロン役が充てられている。
・これをベースに、ドラマの「ハンドク!」でも中国人役になったらしい(未確認)。だが当の本人は極めて日本人な顔立ちなので、あの微妙なニュアンスがテレビで伝わったのかどうかは、よく分からない。個人的には、彼女の中国人役を見ていると、若き日のタモリを想像する。つまりそれほどうまいし、マニアック。
・中国人役はもともと彼女自身が発案したもの。西遊記フリークとしても知られており、ナイロンに入ってからは「喜劇・箸の行方」で悟空になっている。だがこのSide SESSIONはまとまりに欠けたと言われており、この時の印象を今でも持っている人は皆無だろう。
・ある意味ではテクニカルに演技をこなす女優ではあるが、どちらかというと情に訴える印象が強い。ケラ作品ではほとんどないことだが、感情移入が発生する場合、観客は彼女の役を通して芝居に入っていく。
・やはり他の登場人物よりも年上の役が多い。「フローズン・ビーチ」や「ナイス・エイジ」は、その年齢差をうまく利用することによって、役の意味づけが非常に大きくなった。だが「普通のお母さん役」は少なく、「カラフルメリィでオハヨ'97」程度。この公演では看護婦役も兼ねて演じていたため、ビデオをよく見ると後半部分で衣装がおかしなことになっている。
・外部出演作品は意外に少なく、自由劇場時代のものを除いてはわずかに5公演のみ。シリアスな役が多く、強い印象を与えたものに山崎一プロデュースの「メオト綺想曲」。長塚圭史の初期外部提供作品で、かなりのはまり役であった。これもやはり年齢差を利用した作品であり、歳の差を感じさせない外部出演は、シリーウォークプロデュースの「病気」程度。だがこれは、周りが小林克也や松尾貴史など、彼女よりも上の年齢の俳優が多かったためであり、どうしてもそういった配役になるようだ。

Back to where you were

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送