25th SESSION

ハルディン・ホテル

2004/11/7〜30 下北沢本多劇場
12/5〜7 近鉄小劇場
12/13〜14 北九州芸術劇場中劇場
12/17 栗東文化芸術会館さきら

作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ

出演:犬山イヌコ、みのすけ、三宅弘城、大倉孝二、松永玲子、長田奈麻、新谷真弓、廣川三憲、村岡希美、藤田秀世、大山鎬則、喜安浩平、吉増裕士、杉山薫、植木夏十、眼鏡太郎、佐藤竜之慎、皆戸麻衣、廻飛雄、柚木幹斗、小林高鹿

<主要な役>アヅマ=みのすけ、フタツモリ=犬山イヌコ、小池(五味守)=大倉孝二、マルボシ(夫)=三宅弘城

<メモ>・「10 years anniversary」として公演。だが当のケラは全く気負わずに書いたようだ。
・とは言いながら、役名に「下北ビートニクス」のフタツモリや、「カラフルメリィでオハヨ」の丸星、「ウチハソバヤジャナイ」の高野正五郎など、過去の公演に由来した役名も多かった(充てられた役者もそのまま。ただし「ライフ・アフター・パンクロック」にも二ツ森役はあり、この役は峯村リエが演じたもの)。しかも高野正五郎は、まんま「ウチソバ」の構想を語るシーンまである。
・ナイロン通販でDVD購入可能。
・タイトルは「青十字」に続き、またもや平沢進の曲名から。
・シリアス・コメディと言えなくもないが、全体的に非常にウェルメイドな印象。ただし上演時間はやはり3時間をゆうに超えている。
・劇中で頻繁に使用されるのは映画「南太平洋」の中の1曲、「ハッピー・トーク」。さまざまなパターンが使われる。例えばオープニング部分の曲はクロディーヌ・ロンジェ(フレンチ・ポップス)のバージョン。
・若手がほとんど違和感なく出演。また、喜安浩平も「東京のSF」に続き、若いホテルマン役という重要な役で出演。
・客演なしのフルキャスト本公演は2nd SESSIONの「SLAPSTICKS」以来(Side SESSIONを含めると「φ」以来)。小林高鹿はペンギンプルペイルパイルズからの客演ではあるが、元劇団員であるため、公演時は劇団員扱いであった。
・舞台はホテル。1階のフロント部分とエレベーターフロア部分、客室部分に分けて芝居が並行する。客室部分はベッドやクローゼット、テーブルを移動させることで差別化。
・客室部はブラインドで隠されており、閉まっている状態、開いている状態、上げている状態を使い分けることで見え方を変えている。このブラインドをうまく利用したオープニング部分は、映像とのコラボレーションも抜群。
・ホテルの支配人は大田黒清とされているが、劇中には出演せず。大田黒の名前も「ビフテキと暴走」からと思われる。
・10年の歳月がいかに人や組織を変えてしまうかという所に話は着地するが、むしろ話題の中心は10年前のことに重きが置かれる。
・大がかりな仕掛けもちらほら見られるものの、基本的には会話の妙でつながっていく芝居と言える。
・途中、アヅマ役のみのすけがどうしても10年の歳月を飛ばなければいけないシーンがあり、ここにはスタッフ(望月有希)が覆面で登場していたが、東京公演中、一度だけこれがユースケ・サンタマリアであったことがあった。この模様はDVDの隠しコマンドに収録されている。
・サインがドラマーのものばかりだということは単純に聞いても面白いが、みのすけが筋少のドラマーだったことを考えるともっと面白い。

<ちらしより>10年前、そのホテルは賑やかに開館した。たちまち予約で一杯の客室。若きホテルマン達はカードを配る。「10年後の同じ日御来館のお客様は無料で御宿泊頂けます」。そして今、あの日の宿泊者達が信じ難い数々の事情を背負って再びここに集う。
ケラリーノ・サンドロヴィッチとナイロン100℃が10周年を記念して贈るシリアス・コメディーの集大成。

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