16th SESSION

薔薇と大砲
〜フリドニア日記#2〜

1999/3/28〜4/13 新宿スペースゼロ

作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ

出演:犬山犬子、みのすけ、峯村リエ、三宅弘城、今江冬子、松永玲子、長田奈麻、安澤千草、大倉孝二、小林高鹿、廣川三憲、村岡希美、澤田由紀子、新谷真弓、大山鎬則、仁田原早苗、杉山薫、市川英実、たま、小宮孝泰

<主要な役>グンナル・マンドレイク神父=みのすけ、チチ先生=犬山犬子、ハーバート(開発)=小宮孝泰、ぎが=三宅弘城、ペラーヨ=大倉孝二

<メモ>・「フリドニア」シリーズの第2作。当初の予定より8ヶ月ずれ込み。岸田賞受賞後の第1作として注目されての公演(実際には「フローズン・ビーチ」以後Side SESSIONが3作行われているが、受賞が発表されたのはこの公演前。しかし受賞発表は2月なので、決してこの公演は当初から気負って、ということではないだろう)。
・ナイロン通販でビデオ、サントラ購入可能。
・これこそシリアス・コメディー!と呼べるような作品。タイトルを英訳すると「GUNS'N'ROSES」になるが、曲が使われているわけではない。
・音楽は全般的にたまが担当。#1で使用されたニーナ・ロータの曲に歌詞をつけたものがCD化。
・ぎが(三宅弘城)の役は、たまの同名曲から発想されて作られた役。ぎがは犬だが、終始狂言回しの役割を果たしている。
・たまの曲を抜いて考えると、非常にシリアスな芝居になる。たまの曲で一度芝居がバウンドすることで笑いに転じた箇所も多かったはず。
・セットが過去最大規模。上手からセンターまで教会があり、1階部分に小さな回り舞台として懺悔室、2階部分も使用。センターから奧に抜けることができ、そのさらに奧には海。下手には階段から井戸、そこからハケることも可能。
・下手寄り奧に設置された木が、芝居の進行に合わせて成長。この木が教会内の人間関係に大きな影響を及ぼしていく。
・ペットボトルの水がいつまで経ってもこぼれ終わらなかったり、マヤ(新谷真弓)が球体の上に立っていたりと、リアルに不思議な演出もあり。また、水が違う場所に溜まったり、町の地下が複雑化して変な場所に出てしまったりという、演出上の妙もあり。
・シンビ(村岡希美)のカタツムリ役を褒める人が多い。
・#1との共通点は、薔薇の匂いと共に人間が狂っていくという設定、丸山恵子(安澤千草)役のみ。

<ちらしより>地図にも載っていない孤島、フリドニア。
奇妙な力をもった娼婦。見たこともないサーカス団。開発を促しにやって来た営業マン。東西に分かれた島の派閥。死者の奏でる懐かしいメロディ。そして海からはバラの香り…。ケラリーノ・サンドロヴィッチ&ナイロン100℃が異色のキャスト&久々のオールスターズで放つ、20世紀最後、笑いと狂気と不思議が一杯のブラック・ファンタジー。

Back to where you were

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送