KERA・MAP#002

青十字

2003/8/1〜22 三鷹市芸術文化センター 星のホール

作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ

出演(五十音順):市川しんぺー、今奈良孝行、植木夏十、河西健司、川田希、小村裕次郎、佐藤竜之慎、伊達暁、玉置孝匡、千葉雅子、野間口徹、旗島伸子、林和義、原金太郎、弘中麻紀、本間剛、町田カナ、皆戸麻衣、村上大樹、廻飛雄、山崎和如、湯澤幸一郎、依田朋子(、鈴木芳、林聖子、深沢千有紀、山田真歩)<ワークショップ公演によるアナザーバージョンあり>

<主要な役>カネコ=林和義、テテコ=千葉雅子、メザキ=小村裕次郎、ヨシヲ=伊達暁、コガリュウノスケ=湯澤幸一郎

<メモ>・もとは01年度のENBUゼミの卒業公演として制作されたものを書き替え。
・未映像化。「暗い冒険」同様、今後KERA・MAPが定着するかどうかにかかっている。
・タイトルは「フローズン・ビーチ」に続き、P-MODELの曲名より拝借されている。
・舞台はどこかの山の中、とされているが、台詞の中に「浜松」という単語が出てくる。静岡か?
・モチーフとなっているのは連合赤軍の粛清の話題。非常に暗い雰囲気が全体を覆う。
・KERA・MAP#001は、ナイロンのシリアスなトーンに一つ、ナンセンスのあかりを灯すものだったのに対し、今度はその逆であった。
・元が元なだけに上演時間は2時間半と短めに設定。
・基本的に、会話のズレによって笑いが発生する。あまりにも分かりやすいズレ方なので、嫌いな人もあるかも知れない。
・劇中、印象的に使われる曲は、ポール・モーリアの「涙のトッカータ」。これ以外にもポール・モーリアが使用されている。#001(北プロ)の時は思いっ切りバカにされていたアーティストだったが、いろんな意味でケラの気になるアーティストなのであろう。
・暗転中に使用される曲は「絶望居士のためのコント」と同じ。曲名ご存知の方はご一報下さい。
・セットは喫茶店の具象セットの壁抜きと屋外。十字館が舞台ではあるが、実際には出てこない。死んだ人間がカウンターから出てくるシーンもある。
・「エデン」前の停留所は「梅ヶ丘」。バス路線自体は廃線だが、停留所だけが残っている。「下北ビートニクス」でも出てきた、「どこか遠い場所」。
・変な飲み物として登場するのが「ゾンボ・ガリナマ・サワー」と「ガンナ・ロマナ・ワワー」。これらがどんな味なのか、2本飲んだらどうなるのかは観た人だけが知っている。ただ、鮮烈なラストを決定づけるのが、このばかばかしい名前のジュース。
・狭い劇場にも関わらず客席が据え付けであるため、角度によって舞台の見え方がだいぶ違う。特にセットが遠近法を一部使用しているため、客席によっては、醒める。
・メインキャストとしてクレジットされていないが、アケミ(林聖子)の役は相当すごい。台本書き直しの段階からあったのか、稽古でふくらんだのかは不明だが、痛々しい長ゼリでありながらなおも美しい言葉になっている。
・うまくできた作品と言われているが、そもそも目撃者が少ないため、あまり話題にならず。
・主要な役を伊達暁や千葉雅子に振ったことで、劇世界そのものが阿佐スパに似てしまったことが難点。
・KERA・MAPの今後は、2年に1回のペースで続けたいとしている。テレコでフリドニアシリーズをする案もあるらしい。

シリーウォーク

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