KERA・MAP#001

暗い冒険

2001/8/30〜9/16 下北沢ザ・スズナリ

作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ

出演:(北プロ)廣川三憲 、佐藤真弓、中込佐知子、小林至 、加藤直美 、新谷真弓 、高井浩子 、喜安浩平 、大山鎬則 、長田奈麻 、粕谷吉洋 、大江雄一、立本恭子 、横山彩、小松和重 、中山祐一朗 、吉増裕士 、村瀬香奈 、植木智美<現・夏十>、秋元一典、三ツ峯ひかり、伊藤弘雄<現・廻飛雄>、柚木幹雄<現・幹斗>、柴田雄平
(南プロ)中村まこと、杉山薫、永井秀樹、村岡希美、野間口徹、高木珠里、安澤千草、新井友香、湯澤幸一郎、森川佳紀、岡野裕、川田希、小村裕次郎、ノゾエ征爾、松浦和香子、阿部泰明、尾崎陽子、菊池柳信、堺沢隆史、西永貴文、野原千鶴、藤原ヨシコ、村木宏太郎、渡辺麻衣子<現・皆戸麻衣>

<主要な役>アルダ=廣川三憲・中村まこと、メアリー=佐藤真弓・杉山薫、フランソワーズ=小林至・永井秀樹、時枝=中込佐知子・安澤千草

<メモ>・KERA・MAPの旗揚げ公演として2プロダクション計27公演を上演。書ききれないほど小劇場界から人を呼びまくる。この後のKERA・MAP公演は全てシリーウォークプロデュースによるもの(従って、リンクはシリーウォークに貼っております)。
・未映像化。今後KERA・MAPが定着したならば映像化の望みはあるかも知れない。
・ニュアンスとしてはダブルキャストに見えるが、北・南で全く違う作品。おおまかな骨子は同じだが、台詞やシーン展開など全て異なる。また後半、ネタの応酬になる部分は日替わりだったようで、27公演全て異なると言った方が正確かも知れない。
・特に南プロのキャスティングは驚くべきことで、永井秀樹(青年団)と新井由香(当時ハイレグジーザス)の掛け合いなんて、見ようと思ってもそうそう見れない。
・この公演のみ「化裸地図」との名称がついている。ロゴもNODA・MAPに似せたもの(野田秀樹本人の許可を取ったらしい)。
・この公演時期は「すべての犬は天国へ行く」と「ノーアート・ノーライフ」の間にあり、シチュエーションものが続く中でナンセンスに徹した作品。セットも3段に分かれて上下と奧から出ハケするだけの、全く何もないステージ。
・舞台となるのはフィレンツェだが、イタリア人、アメリカ人、フランス人、日本人入り乱れての舞台。言語の壁を利用したギャグはほんの1、2箇所あるだけで、ほとんど問題にならず。
・北は概ね通常のナンセンス路線をたどるのに対し、南は全裸になったりパンツ脱いだり、下世話極まりない。ここまで下世話なケラ作品は、健康までさかのぼらないとない。
・ケラはプロットを作り、細かな台詞はエチュードと口立てによって作られた。だが役者が野放しになるのではなく、一つの作品をまとめるように機能しているさまは美しい。
・南プロの上演中に停電が発生。ジュリエッタ(川田希)が脱いでいる最中に起こった事故で、結局ケラが芝居を止め、ジュリエッタはその日2回脱いだ(ある意味伝説になっている)。
・クライトロン(核の起爆装置)を探すまでの道のりが芝居になっている。北はクライトロンのスイッチを入れてしまうが、南は全く違う所に話が帰着する。(「人は殺してもいいんです」という、よく分からない結論に達する)

シリーウォーク

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